商品が売れない,デフレで低価格になってきて、ファッション業界の厳しい時代になって来ていますが、その中でも生き残っていく方法は何だろうと考えさせられる時にきています。
 一言でいうと消費者が欲しいのは今、ワードローブ(引き出し)にない物なもです。低価格の流れで、素材をはじめ、釦などの附属品が安っぽい物などが今、引き出しにある幼に思えます。
 いい、ヒントがユニクロではないでしょうか。低価格を推し進めてきたユニクロがここに来て、デザイン・ブランド・価格に敏感になり、次にマーケットを見据えています。『+J』というジルサンダー監修のビジネスモデルを展開して、唯一日経新聞にのみ中綴じ広告を入れるというやり方を仕掛けました。カジュアルからビジネスにとの流れを先読みしたからであろう。この流れは間違いなくやってきます。
 例えば、ゴルフウェアも買うのにタウンでも併用して着られる物にしようなど2シーンに着れるお得感で少し高めの物を買ってもらおうといった感じです。
 本題に入りますが、またブレザー・ジャケット時代の到来でもあります。不況の時代は身づくりする流れがあるのですが、従来型の物ではだめで幾つかのキーワードをクリアしないとだめです。着やすい、扱い(洗濯など)簡単、しわになりにくいなどの点を踏まえて、ニットジャケットが注目されています。アンコン型でなく、テーラードスタイルの新しい物なのです。裏地もメッシュの裏地を使うことが新鮮です。ジャケットだけでなく、パンツもニットでというところまで来ています。ニットシャツもそうですが、その附属品に貝釦を使う、見返しにテープでアクセントを付けるなど、高級感をいかに演出するかで売れる、売れないが決まるように思います。

09semina
講師プロフィール
<田中智之氏>

宝塚造形芸術大学産業デザイン学部卒業後、デザインルームヒロセ入社。20年間ファッションデザイナーとして活躍し専門紙に執筆。MFU(社団法人日本メンズファッション協会)ファッション審議委員、NDK(社団法人日本デザイン文化協会)大阪支部長などの要職をこなし、倉敷紡績(株)、東邦テキスタイル(株)、(株)ムトウの顧問として活躍する一方、年2回以上、定期的に訪米、アメリカのファッション業界に精通している。